正常眼圧緑内障

日本での失明のトップは糖尿病網膜症ですが、二番目に多いのが緑内症です。その緑内症の症状の特徴は眼圧上昇、視野狭窄、視神経障害で、それが診断基準にもなっています。ところが眼圧が高くならないのに視野狭窄や視神経障害が出てくる緑内障が結構多いのです。これまでも眼圧が高くならない緑内症があることは知られていたのですが、1989 年の調査によると眼圧が高くなら無い緑内症は高くなる緑内症の約3倍という数字が出て緑内症の考え方に影響を与えました。これまでの緑内症の考え方では眼圧が高くなって、それが視神経を侵すと考えられていて、高くなった眼圧を低くすることが医療の目的となっていました。普通正常眼圧は11~21mmHgですが、この眼圧が誰にとっても安全とはいえないわけで、眼圧が高い事を診断の判定にしていると初期の発見が遅れる可能性が出て来るのです。正常眼圧緑内症の原因としては、視神経への血流量の低下が大きいと考えられ、多くは循環障害を伴っている場合が多い様です。高血圧も小皿管の血流に障害が出ますし、低血圧でも十分な血液が眼に行かないので要注意です。40歳以上の約30人に1 人が緑内症を持ち、そのうちの8割が医療を受けていないと推定ざれています。40歳以上になったら健康診断で眼圧と共に眼底の検査を受ける事が大事です。身内に緑内症がある人、糖尿病、強度の近視・ステロイドホルモンを使っている人は特に定期的な検査を受けるべきです。

鶴巻温泉治療院