高血圧をコントロールする薬は、飲み始めると長く飲み続ける事になります。所が案外見過ごされているのが、薬と食べ物との相性です。例えば減塩を厳しく守りながら利尿剤を飲むと、薬の効き目が強くなって急激に血圧が低下したり低ナトリウム血症になる場合があります。またβ遮断薬はアルコールとー緒に飲むと薬の血中消失が旱くなり効か無くなくなりますし、タバコと一緒でも薬効が失われてしまいます。Ca桔抗薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲むと急な血圧降下や動悸、吐き気等が起こるのはグレープフルーツだけに含まれるある種のフラボノイドが肝臓の薬物代謝酵素のP450を阻害する為に、身体の中での薬の可動率が2倍以上にもなるからです。また血管を拡張させて血圧を下げる塩酸ヒドララジンは亜鉛を多く含む食べ物と一緒だと頭痛や頻脈、起立性低血圧等の副作用が出る事があります。亜鉛を多く含むのは牡蠣や豆類、カボチヤ等。所がACE阻害剤では亜鉛の吸収を阻害するので、長く服用している間に味覚異常が起こる事があります。最近の降圧剤は副作用も少なくなっていますが、食べ物やお酒、タバコによって影響を受ける事もあるので、軽視せず、変だなと思ったら医師、薬剤師に詳しい説明を求める事が必要です。
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