従来、免疫系は自律的で他の影響を受け無いと言うのが定説でしたが、神経と免疫の関連に注目した「精神神経免疫学」という分野があります。
その研究者のデビット・フェルトンは牌臓の回りにある免疫系の細胞の広がりの中に、一束の神経線維を発見しました。
研究を進める中で、他の部分でも同じ事が分かり、神経線維が実質的に免疫系の全ての器官に通っていて、免疫系の細胞と接触している事を明らかにしました。
また免疫系の細胞の表面には、神経伝達物質のレセプターがある事は、以前から分かっていましたがどうしてあるのか謎でした。
この事から、脳と免疫系に繋がりがある事、精神的な要因が免疫系の活動に影響を与え、更に免疫系の作り出すものが脳にも影響を与えるという考えが成り立つと言うのです。
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