胃や腸等で吸収された栄養分や毒素などの様々な物質を含んだ血液を運ぶのが門脈です。
肝臓には1分間に約1.5リットルの血液が流れ込んでいますが、その血液は代謝や解毒等の作用を経て肝静脈から心臓へと流れています。
しかし、肝硬変になると肝臓の雌雄化が進み、肝臓内の血液の流れは非常に悪くなります。
毎分約1.5リットルの血液が流れ込む為肝臓はオーバーフローして、門脈内の血圧が上がっていきます。
行き場の無くなった血液は、 心臓に向かって戻ろうとしますので、腹壁の静脈や食道や胃等の細い血管に迂回する事になります。この大量の血液によって細い血管に無理が生じ、膨らんで静脈瘤が出来ます。
このような状態が持続すると破裂してしまい大出血を起こします。特に多いのが食道静脈瘤です。
これにより、肝臓内の血液は益々減少する為、肝臓の働きが急激に悪くなり肝不全を起こしてしまいます。
胃や食道の静脈瘤は気付きにくいですが、肛門の静脈瘤や痔核の悪化は分かりますので、静脈瘤の破裂を防ぐには、肛門の状態を日々注意する必要があります。
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