最近の研究では痛みの原因で特定できないのは腰以外にある事が分かってきました。
福島県立医科大学紺野愼一教授は腰痛の原因はストレスによる脳の機能の変化にあると言っています。
腰の痛みの信号は脊髄を上行して脳に伝達されます。
通常は脳の側坐核という部分が、ドーパミンを出して痛みを必要以上に感じない様になっていますが、ストレスを受けた側坐核はドーパミンの量が少なくなり僅かな神経刺激でも痛みを強く感じてしまうのです。
ストレスによる腰痛患者さんは複数の病院を転々とする事が多い傾向にあります。
愛知医科大学の腰痛ストレス医療チームに通院していた田中敦子さんはこれまで7つの病院を転々としてきましたが、痛みは無くならずにいました。
医療チームは田中さんにストレスと感じている事に対して丁寧に聞いてみた結果ストレスは人との人間関係や家族の子供の事をストレスに感じていた事が原因だったのです。
田中さんの改善法は性格的な些細な事を気にし過ぎてしまう所を変える事でした。
前向きに生活をする事を目標に一週間ごとに目標と立てて書いてもらいました。
何度も夜中に目が覚めてしまう田中さんには痛み止めを止めて十全大補湯、八味地黄丸、疎経活血湯を飲むようにしました。
1年経った今では痛みが大幅に減ったそうです。
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