天然着色料は安全か

2005年統計1511種食品添加物1400品目のうち、着色料としては合成着色料が28 品目、天然着色料が90品目あります。

合成品は代表的なのが「タール色素」で、石油を原料に化学的に合成されていて、その歴史は石油製品の発達と共に約150 年あります。

天然色素は昔から梅干しを赤ジソの葉で染めたり、栗きんとんをクチナシの実で黄色くする手法はありましたが、製品として作られる様になったのは50年位前からです。

ここ25年位の間、天然着色科の使用料は増え続けてきましたが更にこの数年で急激に増加しています。

日本人は欧米人に比べ、自然な色の食品を好む傾向にありますが、一番の理由は消費者の天然指向で、合成品より天然物方が安全 だと思う意識が根強い事です。

しかし、合成着色料については製品の成分規格や使用碁準が厳しく定められていますが、天然色素科は、平成3年に初めて使用表示が義務付けられるまで規制はほとんどありませんでした。

天然物の中には本来は食用では無かった虫や植物を原料としていたり、溶剤で描出処理された物あります。

しかし「おそらく安全だろう」と言うのがその使用根拠で、動物実験等で発癌性や催奇形性の安全が確認されている物は極僅かです。

日本で使われている合成着色科の中には欧米で厳しく規制されている物も含まれているので、まだまだ問題がありますが、だから天然着色科の方が安全だとは一概に言えないのです。

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