あなどると恐ろしいカビ

カビが最も発生しやすい場所は、風呂場です。繁殖しやすい温度、湿度で、人の垢や石鹸カスが栄養源になります。

それ以外では洗面所と台所ですが、暖房器具を使う居間でも多く発生しますし、寝室、押し入れ、結露を生じやすい北側の壁や窓、家具の背面やじゅうたんの裏、換気扇等至る所カビだらけです。

カビは悪食で植物系はもとより合成樹脂、接着剤、有機素材など家を構成している素材の大部分が好物なのです。

また、このカビを大好物にしているのがダニですので、快適な居住空間を維持するためにもカビは大敵です。カピとダニは繁殖条件が大変似ていますし、人体に及ぼす影響も似ています。

どちらも喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎等を起こします。

対策として防カビ剤は多くの種類が市販されていますが、だいたいフェノール系殺菌剤で、アレルギーや皮膚障害を起こしやすく、さらに発がん性を指摘する報告もありますので、かえって危険です。

断熱性と気密性がよくなった最近の住居は、どうしても高湿度になりますので、対策としてこまめに掃除と換気をする事や布団などは温床になりますので日干が大切です。

また、カビ(真菌)が原因の真菌症は皮内真菌症と内蔵真菌症がありますが体力の弱っているお年寄りと乳幼児にとって内臓真菌症は致命的な危険がありますので、とくに注意が必要なのです。

鶴巻温泉治療院