毎年花粉症患者が増えています。外部環境の原因としてスギ花粉と大気汚染がいわれていますが、身体の内因として花粉症と寄生虫の因果関係を指摘したのが寄生虫学者の藤田紘一郎さんです。
日本では寄生虫は予防衛生の最重要課題として昭和6年から取りあげられ、現在では保虫者はごく稀になっています。
その代わりに現れたのが花粉症やアトピー、気管支喘息等のアレルギー症でした。このアレルギ一反応とは、抗原が侵入すると肥満細胞や好塩基球が破れ、ヒスタミンやセロトニンやスローリアクティブ・サブスタンスAが飛び出て炎症反応,を起こす事です。
肥満細胞の表面にはIgE抗体と親和性のあるレセプターがありますが、そこに抗体と抗原の結合物がくっつくと破れる仕組みになっています。
しかし、寄生虫に感染していると、体内の中でIgE抗体がどんどん作られて、その抗体が肥満細胞や好塩基球に殺到してレセプターを覆いつくしてしまいます。
例えスギ花粉やダニ等に対するIgE抗体が作られてスギ花粉やダニと結合しても肥満細胞のレセプターは塞がれている為に付着する場所が無くなりアレルギ一反応は起こらなくなります。
藤田さんは寄生虫の分泌、排泄液からIgE抗体を誘導する物質ESCの精製に成功し、この物質がアレルギ一反応の抑制の改善薬として可能性があると言っています。
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