海洋汚染の最強の毒物といわれているのが有機スズ化合物(トリプチスズ)です。
1980年にフランスの養殖カキが大西洋岸のアルカション湾で大量に死に、その原因を究明するなかで浮かんだのが有機スズ化合物だったのです。
これ以降アメリカや英国や日本でも原因不明のバイガイや魚の大量死がありました。
環境庁が1985年に行った「生物モニタリング調査」で多くの場所からこの有機スズが検出されたのです。
現在は「劇物」に指定きれていまずが、それ以前は防カビ剤としておしめカバ一 下着などの日用品にも使用されてました。
しかしこの有機スズ化合物は軍艦、商船、タンカーなどの船底の塗料として使用され続けたのでした。船底にこびりつくフジッボの幼生やアオノリの胞子を簡単に殺すことができるからです。
そして一回有機スズ塗料を塗ると5~6 年は持つという高い経済性からなかなか全面禁止にはならず1990年にようやく禁止となりました。
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