脳の毛細血管は他の臓器の毛細血管とは違って、血液脳関門という選択性のあるフィルターの働きを持っています。
原則的に脳の血液脳関門を通過出来るのは酸素やブドウ糖、神経細胞に必要なアミノ酸等で、蛋白質、リン酸、脂質などは通る事が出来ません。
最もアルコールや覚醒剤や向精神薬、シンナー、ある種の神経毒等はこの血液脳関門をすり抜ける事が出来ます。
しかし基本的には、異物は通さないという血液脳関門のシステムがあるので脳は末梢血から毒物などが脳に侵入する事を防ぐ事が出来るのです。
エネルギー源としてもブドウ糖だけを利用します。
つまり脳は他の組織とは違った独自の代謝をしながら脳を守っているのです。
ただ視床下部や延髄の付近ではこの血液脳関門は厳密では無く、毛細血管と神経細胞とがいくぶん物質のやりとりを行っている事が解っています。
つまりホルモン分泌の指令塔である視床下部が、各臓器から分泌されて体内を循環するペプチドホルモン等を受け取る事が出来るとすれば、その情報のフィードバックを行えると言う事になります。
この事は体のホルモン情報が直接脳へ送られ脳を剰激している事が予想出来ます。
また血液脳関門の維持にはダリア細胞も手を貸していて、このダリア細胞は神経栄養因子やサイトカイン等を分泌しています。
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