動脈側の毛細血管から染み出した血漿は、組織を巡って静脈側の毛細血管に戻ります。この時水分や電解質、アミノ酸等の物質の交流が行われます。
しかし全てが静脈に戻る訳では無く、一部は組織の中に染み出したままになります。
その染み出した液体が毛細リンパ管に入りリンバ液になるのです。
ですから血漿とリンパ液は成分的によく似ているのですが、リンパ液は血漿より蛋白質の量が少なくなっています。
もちろん多くのリンパ球が含まれています。
毛細血管から組織の間に出る液体は1日に20リットル程度ですが、その10分のl位が毛細リンパ管に集められます。
血液は心臓というポンプによって激しく循環していますが、リンパ管にはポンプがありません。
その代わり弁があるので逆流しないようになっています。
リンパ液の流れはもっぱら筋肉の活動や動脈の拍動に影響されて一方向に流れ、最終的には長さ40cm程の太いリンパ管である胸管に集まって、鎖骨下静脈に注ぎ込んで静脈血と合流します。
いわぱリンパ管は血管のバイパスとも言えるでしょう。
リンバ管の所どころにはリンパ節があって、T細胞やB細胞、マクロファージ等がぎっしりと詰まって免疫を担う最前線となっています。
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