三大栄養素の一つである脂肪の主成分は脂肪酸ですが、その作られ方は体内で出来る物と、体外から摂取する物があります。
体外から摂取する脂肪酸にはリノール酸と㌁リノレン酸があり、この脂肪酸が無いと皮膚炎や成長障害を起こします。
またその摂取量のバランスでリノール酸が高いような食生活を続けているとアレルギー炎症を起こしやすい体質になります。
リノール酸はベニバナ油やコーン油等の植物油に含まれます。
アルファリノレン酸はシソ油やナタネ油に含まれます。アレルギーを起こす場合、アレルゲンが肥満細胞に来るとlgEと反応を起して細胞を変化させてロイコトリエン、プロスタグランジンと言ったアレルギー炎症の伝達物質を作るのです。
この伝達物質の元になるのが細胞膜にあるアラキドン酸で、これはリノール酸が体内に入って変化して出来るのです。
ですからリノール酸を多く取るとアラキドン酸を多く作る事になるのです。反対に㌁リノレン酸は体内に入ると魚介類にも多く含まれているエイコサペンタン酸(EPA)になり、伝達物資の産出を抑制します。
愛知学泉大家政学部教授の鳥居新平氏は37人のアトピー性皮膚炎の患者(平均12.8歳)にアルファリノレン酸強化食品を4週間投与した結果、プラセボ投与群に比べて皮膚炎の著明な改善が認められたと言う臨床報告をしています。
アレルギー患者には脂質のバランスを考えた食事が大切なのです。
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