アレルギー体質を持つ子は成長する時期に従って色々な症状を次から次に発症して行く事が多く、これをアレルギーマーチと言います。
8割以上が最初の症状はアトピー性皮膚炎で、たまに気管支喘息から始まる事もあります。
アトピー性皮膚炎から気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと移行したり複数の症状を併発すると言うのが最も多いパターンです。
こうしたアレルギー体質は親からの遺伝的要素が大変大きいものですが、その事を踏まえた上で、胎児の頃からアレルギーマーチを防ぐ工夫が必要でしょう。
食べ物が抗原になる感作は胎児期から起こりますから、妊娠8ヶ月以降から抗原性の強い卵を食べるのを控える(母乳の場合は授乳8ヶ月まで)だけでもアトピー性皮膚炎や喘息の発症を半分ほどに抑える事が出来ます。
また牛乳も抗原性が高いのでアレルギー体質の母には妊娠中には奨められません。lgE値が高いとアレルギーになる可能性が高いのですが、牛乳はこの値を高める事も分かっています。
離乳期以後は食べ物だけでなくダニやペット、その後も花粉等で感作されますが、lgE値の上昇が落ち付く6歳頃までは抗原性の強い食べ物や環境をコントロールして最初のアレルギー症状を発症させない事が、アレルギーマーチの連鎖を防ぐ有効な予防と言えるでしょう。
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