厚生労働省の人口動態統計のデータによれば、入浴死の85%は虚血性心疾患、脳梗塞、脳出血が原因です。入浴行動から血圧の変動を調べると、脱衣後に血圧は急上昇、その後浴槽内で急陣下して、着衣後にやや上昇しその後安定します。
ですから、脱衣後の血圧の急上昇による脳出血と、浴槽に漬かって血管が広がり血圧が下がって起こる虚血性心疾患、脳梗塞が多いのです。
その落差が大きいほど危険な訳で、冬の様な寒い時は脱衣所は暖める工夫をする事も大切です。ここで都市生活研究所の賢い入浴法があるので紹介します。
1.一番風呂は避ける事。さら湯には酸素が大量に含まれているので、肌への刺激が強い事や、二番目以降では既に浴室の温度が高くなっている為体への負担が軽くて済みます。
2.シャワー給湯を利用する事。なるべく高い位置からシャワー給湯すると水蒸気が浴室に広がる事で浴室の温度が上がります。
実験によると15分で10度室温が上がるそうです。3.38~40度のぬるめのお湯に半身浴で入る。首まで長時間使っていると、血液の粘度を上昇させ、血管内に血栓を生じやすくさせます。
また水圧を緩和して心臓への負担を減らす為にもヘソ位までの入浴が良いのです。最後に入浴後は充分な水分を補給する事です。
脱水の為に血液粘度が増しているので、睡眠中の脳梗塞や心筋梗塞を予防する為です。
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