新生児歩行反射と言うのがあります。生まれたばかりの赤ちゃんを脇で支え、直立姿勢にして、脚を床に着けると、床に着いた脚を交互に縮め、まるで歩行するかの様な運動をします。
しかし、生後2ヶ月を境にして消失してしまいます。しかし、これ以後でも水中で同じ条件にすると歩行動作をします。
この事から、人間が歩行運動を発達させて行く過程では、運動中枢システムの発達と同様に体重の増加や身長の伸び、筋肉の発達、姿勢の増加、姿勢の変化と言った体の発達や環境の重力などが運動に密接に関わりがある事が分かりました。
また視覚や皮膚感覚だけで無く筋肉や関節等の深部感覚は身体の各部位の位置を確認していて全体の身体のイメージを作り上げています。
また、指で物をつかむ時、その物の質量により軽くつかんだり、しっかりつかんだり、微妙に力加減を調節していますが、これも深部感覚の情報により調節しているのです。
この時、その物の大きさや向きや重さ等に関する情報も筋肉や縫の負荷により、目をつぶっていてもあるイメージを持つ事が出来るのです。
つまり、筋肉や鍵の伸展の度合いにより、常に重力に抗して運動する身体の全体の非常に複雑なバランスを保つ働きがこの深部感覚であるのです。
特に、視覚や触覚は質感を確認しているのですが、物の軽重等の量感は深部感覚の重要な働きであるのです。量感は重力のある環境の中で絶えず鍛えられているのです。
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