更年期以降の女性に多い骨粗鬆症の予防や改善には、エストロゲンを中心としたホルモン補充療法が有効だとされてきました。
閉経後のエストロゲン投与は骨密度の低下を抑えるだけでなく若さを保つという事で、欧米ではポピュラーな療法になっています。
米国のいくつかの医療専門家からホルモン補充療法に対してイエローカードが出されています。
ホルモン補充療法は骨粗鬆症や痴呆、大腸がん等も予防的に押さえるのですが、乳がんや心臓発作、脳卒中、血栓のリスクはメリットを上回るので控えるようにとの勧告が出されています。
骨は、破骨細胞による骨吸収と、骨芽細胞による骨形成を繰り返していて10年ほどですっかり入れ替わりますが、骨形成が骨吸収に追いつかなくなると骨はスカスカになってしまいます。
エストロゲンは骨芽細胞にくっつくと骨を形成する様に働くだけでなく、破骨細胞の働きにブレーキをかけます。
したがって閉経によってエストロゲンが減るとブレーキが効かずに骨吸収が激しくなって骨密度が低下するというわけです。
警告はホルモンの利用が一筋縄ではいかない事を示しているといえます。
そこでエストロゲンの補充療法に変わるものとして注目されているのがビスホスホネート製剤です。
ビスホスホネートはエストロゲンと同じように破骨細胞の働きを抑制して骨吸収を抑えます。
骨の形成まで抑制する事があって使い方が難しいのが難点でした。
最近では骨吸収抑副作用が5000倍も強いという第3世代のビスホスホネート製剤が開発されています。
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