2014年のデータでは男女あわせて約73.396人、毎日約201人が肺がんで亡くなっています。
肺がんは男性は女性の約3倍で、圧倒的に男性に多いがんです。
肺がんは小細胞がんと大半を占める非小細胞がん2つの型に分類されます。
非小細胞肺がんは、更に細胞組織の違いにより分類され、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、腺扁平上皮がんがあります。
この中で腺がんが日本では最も多く、男性の肺がんの40%、女性の肺がんの70%以上を占めています。
割とレントゲンで発見されやすく「肺野型」と呼ばれる肺の末梢に発生するのものがほとんどです。
次に多い扁平上皮がんは、男性の肺がんの40%、女性の肺がんの15%を占めています。
これは気管支が肺に入った近くに発生する「肺門型」と呼ばれるがんの頻度が、腺がんに比べて高くなります。
また、小細胞がんは肺がんの約15~20%を占め、増殖が速く、骨等に転移しやすい悪性度の高いがんです。
肺がんの最大の原因は「喫煙」で特に小細胞がん、扁平上皮がんは喫煙との因果関係が深いといわれています。
1997年にアメリカの研究者は喫煙を25年間続けると肺の細胞をがんにする遺伝子のスイッチがオンになり、その後に禁煙しても効果が無いとも発表しています。
反対に効果あるという報告もあります。
2016年の日本のデータでは20歳以上の男性の喫煙率は29.7%女性の喫煙率も9.7%で喫煙者は減少傾向にあります。
ではなぜ喫煙者が減少しているのに肺がんの死亡者は増加しているのかは以前喫煙していた人のタイムラグでは無いかと考えれています。
それからすると前者の禁煙の効果無しとする補強にはなります。そして問題はその副流煙の危険はそれ以上にあるのです。
喫煙以外の危険因子である大気汚染などの肺がんに対する影響力は、せいぜい10~20%程度という国立がんセンターのデータもあります。
ですから、肺がんは喫煙率がゼロにならない限り、無くならないがんである事は間違いありません。
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