軽いうつ病の場合でも、適度な運動が抑うつ的な症状を軽減するのに役立つ事が知られています。
ストレスや嫌な事が起きると、情動の中心である扁桃や帯状回の神経回路が興奮して元気や精神安定に役立つセロトニンの分泌が抑えられ不安や抑うつ感が増幅されます。
この状態が継続的に続くとうつ状態に入っていく事になるのですが、その状態を防ぐのに運動が有効なのです。
運動する事は悩みと関係がない脳の神経回路を使う事になり、悩みで興奮している神経回路が抑制されると考えられているのです。
運動で気分を向上すると扁桃や帯状回の興奮が抑制されセロトニンの分泌が促がされ、活力も高まり、睡眠や食欲の状態も改善する事ができるのです。
米国のデューク大学の心理学者が軽度から中等度のうつ病を有する高齢者156名を、無作為に45分間の運動を週3回、抗うつ薬+運動、抗うつ薬のみの3つの方法を行うグループにわけて、4ヶ月後に調べたところ、運動だけのグループでも、他のグループと同じ位の効果がある事が分かりました。
更に6ヶ月の追跡調査をしたところ定期的に運動した人は他のグループに比べ再発率が低かったといいます。
運動としてはウォーキングなど有酸素運動を行いますが、うつ病の危険年齢である中高年の人は1週間に3回、30分位のウォーキングをする事が、不安障害や軽症うつ病の予防効果になる様です。
その運動も太陽の日差しを浴びながら行うと、更に効果が高まります。
セロトニンは肉、魚、大豆と言った食品に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンから作られています。
このセロトニンは光が視床下部に刺激が加わる事で増加するのです。更に夜になると酵素が働いて睡眠に重要なメラトニンになります。
太陽の下で運動する事が、脳を活性化させて元気が出るのです。
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