主なホルモンは内分泌器官から分泌されますが、その大元締めになっているのが間脳の視床下部です。
ただ視床下部が個別の必要なホルモンを分泌するわけではありません。
視床下部は全身からの情報をにらんでホルモンの分泌を増加させるか抑制するかを決め、下垂体に刺激ホルモンを出すように刺激ホルモン放出ホルモンを出すだけです。
例えば甲状腺ホルモンが足り無いとなれば、視床下部は下垂体に向けて甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンを出します。
脳下垂体はそれを受けて甲状腺に向けて甲状腺刺激ホルモンを出して、甲状腺はやっと甲状腺ホルモンを出すというわけです。
視床下部は様々な“刺激ホルモン放出ホルモン”を下垂体に出して、下垂体は各臓器に“刺激ホルモン”や“形成ホルモン”等を出すというわけです。
この調節される物が調節する物に働きかける事をフィードバック調節と言いますが、これには刺激して分泌を促進する正のフィードバックと、分泌を抑制する負のフィードバックがあります。
下垂体が具体的に働きかける内分泌臓器には甲状腺、副甲状腺、心房、副腎、腎臓、すい臓、精巣、卵巣だけでなく、胃や十二指腸等があります。
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