輸入感染症

輸入感染症とは海外旅行者や、輸入食品等によって外国から入ってきた感染症を指します。

最近ではそれに加えて赤痢や腸チフス等、途上国等から再上陸する感染症、更に外国で罹患したSTD(性感染症)等も含める様になりました。

先進国では衛生状態の悪さによる感染症は激減していますが、世界では現在でも毎年2000万人が感染症で亡くなっています。

その内呼吸器感染症は400万人、消化器感染症300万人、マラリアも200万人にも上り、多くは発展途上国の人々です。

一方、日本からの海外渡航者は年間1700万人、外国からの入国者も年間300万人と、地球上のあらゆる場所から人々が行き交い、そのスピードも益々早くなっていて、それは感染症も猛スピードで伝播される事を意味します。

中でも途上国での経口感染は、安全な食べ物や水に慣れた日本人にとって極めて多い感染症です。

A型肝炎、E型肝炎、ロタウイルス、コレラ、赤痢、腸チフス、パラチフス等がよく知られています。

海外旅行では生水、生肉・魚、生野菜は危険です。また蚊等の昆虫からはマラリアを始め、デング熟、黄熟、フィラリア症等沢山の発熱性疾患が感染します。

また日本では随分発症が無いので油断しがちなのが狂犬病で、狂犬病が発生していない国の方が極わずかです。

キツネやアライグマ、スカンク、コウモリ等が持っていて、噛まれたりして発症すれば100%死に至ります。

むやみに野生動物に近づかない事です。また川遊び等では住血吸虫に感染する事も。

海外旅行をする時は、旅行先の情報をしっかりと把握して重々油断しない事です。

鶴巻温泉治療院