HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は細胞性免疫のいわば司令塔であるCD4陽性Tリンパ球細胞に感染して、次第にその細胞を破壊していき、免疫機能障害を引き起こす様になります。
その為に次第に免疫不全状態が悪化して行き様々な日和見感染が起こり、重篤な症状が出てきますが、その状態をエイズと呼んでいます。ですからエイズとはHIV感染症の最も進行した状態だけを言います。
日本では一時ほど騒がれていませんが、アフリカや東南アジア等世界的にみるとやはり最悪の感染症といえます。
現在では方法がかなり確立してきています。初期感染、無症状期、エイズ関連症候群、エイズ期の4期に区分されて、区分に沿った医療が行われています。
なにより初期が大切なのですが、初期感染の時は一時風邪様症状がみられますが、自然治癒してしまいますし、数年から10年間は無症状期に移行していきます。ですから、よほど悪くなるまで気が付かない事が多いわけです。
本人が感染に気づいていないので当然二次感染を引き起こしてしまいます。
無症状の時期でもリンバ節ではウイルスが盛んな増殖とリンパ組織の破壊がじわじわ進行していることが明らかになっています。
ですから、HIV陽性であれば、その時期に積極的な通院を開始をしなければなりません。
ウイルスの動態も解明され強力な抗ウイルス剤を投与する事で感染症の進行を阻止することが出来て、免疫状態の改善も可能になってきています。
近頃あまり騒がれてはいませんが、大変危ない性感染症である事は間違いありません。
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