“元気のない高齢者は脱水症状を疑う"というほど高齢者は脱水症状になりやすいといえます。
高齢者では筋肉の減少によって細胞内教量が少なく、体内の水分量が減少します。
また老化による腎機能の低下で尿を濃縮する機能が落ちるので尿の量自体は増えます。
さらにホルモンの変化等でも体内に水分を保持しにくくなっているなど、様々な原因で脱水になりやすいのです。
しかも口渇感覚も鈍くなっているので、体に水分が足りなくても、喉の渇きとして感じる事ができにくくなっています。
夜間のトイレを用心するあまり自ら水分を摂るのを控えてしまう場合も多い様です。
また高齢者は持病の薬を飲む事が多いものですが、降圧剤、利尿剤、糖尿病や腎臓病の薬等で水分を余計に排泄させる事になり、ますます脱水状態をひどくさせがちです。
まして発熱や下痢症状があれば、あっという間に脱水症状になってしまいます。
高齢者の脱水は、水分不足の為血液が濃くなり循環障害を起こし、ひどくなると筋肉の痙攣やショック症状で意識障害も起こります。
腎機能が低下して尿が作れなくなる急性腎不全、昏睡や心不全等で命を落とす事もあるのです。
7、8月に東京都老人センターに救急車で運ばれる高齢者のほとんどに脱水があるといいますから、夏場は特に要注意です。
元気がない、食欲がない、目がくぼむ、皮膚に張りが無いなどの症状に気をつけましょう。
また脇の下は普通湿っていますが、脱水があると乾いた状態になるのも一つの目安になります。
一度に沢山の水分を摂るのではなく、口の渇きを感じなくても少しずつ頻回に水分を摂るようにしなければなりません。
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