怒りが沸き起こる時というのは、「闘争か逃走か」の選択のスイッチが入り、身体の中ではアドレナリンやコルチソールが大量に放出されます。
その放出回数が多い人は、虚血性心疾患になる率が高いことが知られています。
中でもタイプAの人達は性急で敵対心や怒りに動かされやすく、競争心や功名心のレベルが高く、この傾向が顕著だと言われています。
この様な性格傾向の人達の怒りのセルフコントロールのやり方をアメリカの精神医学者が考えました。
まず「自己説得法」というのは、腹の立つ事を、こだわり続ける価値があるほど自分にとって重要な問題かどうかを考え、怒る価値、正当性、対応の効果の3点について、自問して評価を下す方法です。
それで怒りを捨てられた時には、自分を誉めます。怒りが治まらない場合には、怒っている事で自分の心臓の血管が傷ついている様子をイメージします。
次ぎは「ストップ法」、敵対的な情動が起こったら、すぐさま「ストップ」と声を出して(あるいは黙ったまま)思考や判断停止の状態に自分をもっていきます。
「紛らわせ法」、周囲の注意を引くものに意識を集中して、怒りの対象から意識をそらす様にします。
それでも、怒りが収まらない場合は「瞑想法」。腹式呼吸や自律訓練法等を利用すると瞑想もより入りやすいと思います。
「節制法」は普段の生活で怒りを増幅させるような習慣をやめるようにします。
また、仏数的な考え方の中に怒りのセルフコントロールの方法があります。怒りの相手に対する「憐れみや悲しみの情への転化」という方法ですが、なかなか効果がある様です。
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