不眠症と一口に言っても国際分類では88種類もの病態が記載されている程複雑です。
原因にもストレスや概日リズムの障害によるものから、更には高血圧、心疾患等の病気に伴う不眠、うつ病等精神病によるもの、アルコール依存や各種治療薬など薬物によるもの等様々です。
カナダ・ラパル大学のチャールズ・モリン博士らは米国医師会雑誌に、次の様な改善方法が有効であると紹介しています。
(1)ベッドに入るのは眠い時だけにする
(2)ベッドで本やテレビを見ない(ベッドでは眠るだけにする)
(3)15~20分以内に眠れなかったらベッドから出る
(4)以上の事を、眠れるまで何度も繰り返す
(5)毎朝同じ時間に起きる(たとえ寝る時間が遅くても)
被験者の数は少ないのですが、この方法で18人の内14人が不眠症でなくなり、20人の薬を使用している不眠症の人も半数以上が薬より効果的である、しかも効果が持続的であるという好結果が出ています。
ただし最初の頃は日中に眠気が生じる事もあるので、車の運転等には注意が必要です。また、これ以外にも起きて直ぐに日光(高照度光)を浴びるのも不眠に有効です。
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