肺がんの自覚症状は咳轍、喀痰、胸痛、血痰、呼吸困難感、発熱、嗄声、脊部痛、リンパ節腫脹、体重減少、腰痛、肩痛、食欲不振、全身倦怠感等々実に多彩です。
上気道感染症や一寸した身体の変調でも同じ様な症状が出るので、本人は元よりそれを鑑別する側も非常に見分けのつき難い病気だといえます。
しかも早期では無症状の場合も多く、検診や他の疾患でたまたま撮った胸部レントゲンで発見されるケースカ哨半数もあるという報告があります。
一方、肺がんの胸部レントゲンでも20%は見逃されてしまうという疫学的報告もあります。この場合は同時に行なった喀痰細胞診で見つかったそうです。
また、肺がんは他のがんと比較しても非常に転移しやすいという恐い特徴があります。
肝臓、副腎、脳、骨等に転移します。つまり肺がんは最も予後不良のがんであると言えます。
しかし早期に発見されれば5年以上の生存率も50%以上になってきました。
ですから早期発見が大切なのです。
高いリスクの高齢者や喫煙者ばかりで無く、非喫煙者も年々肺がんは増えて来ていますので、検診を定期的に受ける事がなにより必要です。
特に咳や痰の自覚症状のある方は、通常の胸部レントゲンだけで無く喀痰細胞診断を受ける事をお薦めします。
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