生物の教科書等に生物の進化を表す系統樹があります。
進化の段階を1本の木に見立てて生物を当てはめた物で、大元に真核細胞と原核細胞があり、真核細胞から真核生物ができ、動物界、植物界、菌類界が出現したという表現になっています。
このお馴染みの系統樹は解剖学的な類似点を頼りに作られてきました。ところが生物がゲノムのレベルで解析されるようになった為、この系統樹が大きく変わりました。
この新しく手に入れた生物の進化を調べる武器は『分子時計』というもので、ある2つの生物が分かれた年代を調べる場合、両者のゲノムの塩基配列やアミノ酸配列の共通する部分、違う部分を比較する事でそれらがどの位前に分化したのかが分かるというのです。
それによるとこれまでの系統樹では重視されなかった細菌類こそが地球の生命の大元をなしている事が分かりました。
動物の先祖はミドリムシや繊毛虫等である事もこの分子時計によって分かっています。
実際の生物では遺伝子の共通がその生物の姿形とが共通するとは限らず、解剖学的な分類では無理な事が沢山出て来そうなのです。
例えばこれまで鯨目のクジラと偶蹄目のカバが同じ祖先である事も分かり、これ等は分類の仕方が目のレベルから間違っていた事になります。
多くの生物のゲノムが分かり生物同士の意外な結び付きも分かっています。
系統の順序:
門(もん)→綱(こう)→目(もく)→科(か)
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