多くの病気は細胞、組織、器官が酸化する事によって、故障したり、衰退する事が知られています。
その原因は体の中に活性酸素が生じて、細胞や組織を酸化する事で傷つけてしまうからです。
しかも酸化が細胞表面だけで無く細胞内のDNAまで傷つけたり破壊すると細胞が癌化する事も起こります。
もちろん免疫系にも影響を与えます。酸化によって紺胞の表面にあるレセプターが破壊されると、細胞の内と外とのやり取りが妨害されます。
それは免疫細胞でも例外では無く、この場合は抗原を認識する力が弱まる事になります。
また、酸化される事でT細胞やB細胞の増殖、NK細胞の活動、抗体の産生か弱まる事も明らかにされています。
一方では白血球は細菌を殺す為に活性酸素を自ら作り出して利用していて、活性酸素は体にとって有益に働く場合もあります。
しかし多くの場合、エネルギー代謝の過程や、食べ物中の過酸化脂質、放射線、日光から生成されたり、薬剤や発癌物質等から出来て、マイナスに働くのです。
また精神ストレスが強い生活では活性酸素が強く生成される事も証明されています。そこで重要な働きをするのが抗酸化物質です。
抗酸化物質としてはビタミンやミネラルがありますが、フラボノイドやポリフェノール等の成分も抗酸化作用が強いという事が分かってきています。
中でもビタミンCはこの抗酸化物質の代表ですが、リンパ球の働きを高めたり、NK細胞の活動や免疫調節をするインターロイキンの産生を促します。
抗酸化物質は免疫システムにとって欠かせない頼もしい味方なのです。
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