死を呼ぶ身体不活動physical inactivity

最近では弱い運動強度という意味で身体活動という言葉が使われます。

従って"身体不活動"とは、体力をつけるための運動(exercise)が不足しているというだけで無く、体がエネルギーを消費する様な動き(physical activity)が充分で無く、その為に健康を維持出来ていない状態をいいます。

アメリカでの試算(日本ではこの様な試算は行われてい無いので)では、年間25万人が身体不活動の為に死亡しているとみなされ、それは死亡人口の12%に当ります。

日本でも1回30分以上の運動を週2回以上行っている人は4人に1人程度に過ぎないので、身体不活動による死亡もかなりの数に上るだろうと思われます。

つまり身体不活動による医療費も膨大な物に上っている筈なのです。

この身体活動の量は生活習慣痢に関係し、健康寿命の期間を左右します。

体力のレベルがある程度保たれていれば、高コレステロール、高血圧、慢性疾患を持っている等の危険因子があっても、体力のレベルが低い人よりも危険度は低くなります。

運動量と体力向上との関係で言えば、運動には容量依存性があり、運動すればするほど体力向上に効果的です。

体力が低ければそれだけ効果も上がりやすく、身体活動に費やすエネルギーが多いほど死亡危険率は低くなり、それは70才代までの全ての層について言えます。

週に3000kcal(ウォーキングなら11時間、ジョギングなら7時間半)以上も消費する様な活動量になると流石に効果は頭打ちになりますが、かなりの活動量が体力増強に役立つ事は確かです。

鶴巻温泉治療院