痛み止め

腰痛は整形外科的には85%は原因不明といわれています。全員が腰の手術をしませんので通常何らかの徒手療法、理学療法で改善するとされています。腰痛が起こると患者さんの選択肢は整形外科に行く事をしますが、患者さんは痛み止めとシップを渡されれる方が多いといえます。

整形ではギックリ腰を急性疾患と一般的な見方をします。多くのギックリ腰は安静にしていればおさまりますので間違いではありませんが、急性な症状であっても炎症が治まればそれで治癒とは単純に考えない方が良いかもしまません。

腰の痛みが炎症が静まったとしても炎症が起こる原因はなんら解決していませんので、とりあえず痛みが治まれば治ったと一般的には思いがちです。

炎症は治まっても腰の負荷がかかり続けて多くの場合少しずつ慢性疾患に移行し始めて時として腰のだるさや痛みを感じる様になり、また治って痛みを感じてを繰り返す人もいます。
通常生活で全くの腰に変位の病状が無いのに激痛が起こる事は考えにくいので痛みに対しての事の重大さを見つめる事も必要かもしれません。

 

それを痛み止めを飲んでシップを貼り、できるだけ安静にする。

この処置が必要なケースがあるのも事実です。しかし多くの場合は原因を徹底的に考察して、仮説や検証等や検査生活習慣の見直し骨格の状態等いくらでも処置としては考えられるのですがなぜか急性疾患と同じ痛み止めとシップの対応が多いともいえます。もっと謎なのは数か月続いた痛みで明らかに慢性痛と思われる腰痛であっても急性腰痛と同じ処置の痛み止めとシップで安静を求められるケースもあります。

痛み止めは安静を求めていながら処方する相反する対応ともいえ、痛みは自己の個体を守る大切な神経反応で可動域を制限させたりします。わかりやすくは痛くて何も無理などできないので結果として患部は安静状態になります。

しかし痛み止めやシップで仮に痛みが一時的に減少して腰痛が和らいだ状態の時に痛みが有った状態の行動や動作いわゆる安静状態を徹底的にできるでしょうか?

なので痛み止めやシップは急性疾患を慢性疾患に移行させる要因にもなりかねますので、使用に対してその目的や理由、注意事項なども考えて安易な使い方をする事は考えなおしてみるのも一つの考えです。
安易な使用をされた方の多くは「痛み止めやシップがちっとも効かない」と口にされます。

そんな事は無いのです。まったく効果の無いものを病院では出しません。適切な腰に対する対応をしなかったので痛み止めやシップよりも痛みの閾値がレベルを超えてしまっている段階に移行しているので、そうならない様に痛みに対して安易な処置は後々後悔される事にもなりかねるといけませんのでお大事にされてください。

鶴巻温泉治療院