涙が無ければまばたきがしにくいだけで無く、瞼と眼球が擦れて目玉は傷だらけになるでしょう。
けれども涙の働きは単に潤滑油というだけには止まりません。まずは眼球のライフラインとしての働きがあります。
角結膜には血管がありませんから、栄養や酸素の供給を血液に頼る分けにはいかないので、涙を使って供給しているのです。
しかもその様な養分だけで無く、角膜の上皮を形成したり増殖したりする為の因子をも供給しています。
更に<em>IgA</em>やラクトフェリン、リゾチーム等の成分を含み、外部から侵入した細菌やウイルスなどに対して殺菌作用を発揮します。
そして下水道的な役割として、角結膜の上皮が代謝した老廃物や、大気汚染の成分やバコの煙、花粉などのアレルゲンを洗い流してもくれるのです。
また目は常に紫外線に晒されているので活性酸素の発生を免れませんが、それにしても涙にSOD(スーパーオキサイドディムスターゼ)を含む事によって無毒化する働きを準備しています。
勿論こうしたメンテナンスの働きに止まりません。滑らかに見える角結膜の表面も、実は微絨毛の為凸凹しているのですが、涙はこの凸凹をならして滑らかにする事で、〝見る″機能そのものも支えているのです。正に涙が目の健康を作っているのです。
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