人は誰でも緊張の高まった状態になると、どうしても自律神経系の交感神経優位の状態になります。
欝病の状態は、それ自体が強い緊張とストレスを生体に与え続けてしまいます。
当然、自律神経のバランスは崩れ、交感神経優位の状態が恒常的に続きます。内臓の働きを促す副交感神経の働きは抑制され、その結果便秘に悩まされる事になります。
ですから、欝病かそうで無いかは、便秘があるか無いかで見分ける事が出来るとも言われています。
また、欝病の薬である向精神薬の中には、アセチルコリン作動性を抑制する効果(抗コリン作用)を持っている物が多いのです。
このアセチルコリン系は、自律神経の神経伝達物質であり、副交感神経に作動します。
この抗コリンの副作用として、口の渇き(口腔粘膜の粘着性の分泌による)と便秘です。この事で、欝病の患者さんは、薬を飲むと、益々便秘に苦しめられてしまうのです。
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