身体の病気とうつ病・うつ状態

病気を苦にして自殺というニュースは珍しくありませんが、その多くはうつ状態による自殺だと考えられます。

病気になれば少なからずうつ状態に陥りやすいものですが、病気の中には、うつ状態そのものを引き起こしやすい病気があるのです。

例えばパーキンソン病や脳動脈硬化等の脳の変性による中枢神経疾患はうつ状態を伴う事が多いのです。それ以外にも内分泌の代謝異常による疾患等もうつ状態を起こしやすい病気です。

甲状腺ホルモンは特に気分に大きく作用しますから、甲状腺の機能低下は特にうつ状態を呈しやすく、女性に多い橋本病はその代表とも言えます。

うつ病と思われるものが甲状腺の機能低下によるものだと言う事もあります。また糖尿病もうつ状態を引き起こしやすいようです。

うつ病の人に糖の負荷試験を行ったところ、健康な人よりも血糖の上昇値が高いという試験結果があります。またうつ病患者の多くに耐糖能の異常があるとの報告もあります。

インシュリンの慟きはストレスホルモンであるカテコールアミン類やコルチソール等によって抑えられ、それが血糖値に影響を与える事になります。

耐糖能の異常がうつ状態の同値を下げているのかもしれません。

【うつ病・うつ状態になりやすい疾患】
中枢神経の病気→パーキンソン病・脳動脈硬化・痴呆
内分泌疾患→甲状腺機能低下又は亢進・糖尿病
ウイルス疾患→インフルエンザ・肝炎
その他→リウマチ関節炎・癌等

鶴巻温泉治療院