糖尿病はカロリーの摂り過ぎと関係が深いのは確かですが、糖尿病になる人が肥満だとは限りません。
最近の日本人が過食であると言う見方は常識になっていますが、実際はエネルギーの摂取量の増加は1960年代の後半がピークで、その後減少気味になっているのです。
もちろん個人差は大きいでしょうが、摂取エネルギーだけを考えるならば、糖尿病患者とその予備軍が急激な上昇傾向にある事が説明出来ないのです。
従って問題は摂取するエネルギーの過剰だけで無く、その内容にもあると言えるでしょう。
日本人の脂肪摂取は急激に増加し、戦前の3倍とも言われますが、この脂肪(動物性脂肪)の摂り方に問題があると見られるのです。
脂肪酸の中でも飽和脂肪酸の過剰な摂取はインスリン抵抗性が強くなる事が動物実験でも確かめられています。
細胞膜を作っているリン脂質の中で飽和脂肪酸が多くなると、細胞膜のインスリン受容体の機能が悪くなって細胞内への糖の取り込みが悪くなる、つまりインスリンが充分に作用し無くなるのです。
動物性脂肪には飽和脂肪酸が沢山含まれていますから、動物性脂肪の摂り過ぎはインスリン抵抗性をもたらし糖尿病に成りやすくさせると言えるのです。
カロリーを摂り過ぎない事はもちろんですが、飽和脂肪酸を摂り過ぎない様にすると言う事も大切です。
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