合併症までの時間

糖尿病の怖さはその合併症の怖さです。網膜症の場合、発症する頻度と症状の重さは糖尿病になってからの期間が長いほど、また血糖のコントロールが悪いほど進行しやすい事が分かっています。

ただしコントロールが良い場合でも罹病期間が10年を超えると急増するのも事実なので、常に目の管理を欠かさ無い様にしなければなりません。

腎症の場合も罹患期間が長ければ発症の頻度が高くなります。

しかし腎症を合併するのはコントロールの如何にかかわらず40%以上には増えない所から、糖尿病性腎症には遺伝的な影響が大きいと考えられています。

家族に糖尿病性腎症を発症した人がいれば、高い確率で腎症を発症するので該当する人は厳密な血糖値のコントロールと早くから腎症に対する警戒をすべきでしょう。

また糖尿病腎症と関係が深いのが血圧です。

血圧をコントロールする事で腎症の進行を遅くする事が出来るので血糖値と共に早くから血圧のコントロールをすべきです。

神経障害は末梢神経障害、自律神経障害とも割合早くから表れます。

神経細胞がエネルギーを取り込むのはインスリンの働きでは無く、糖の濃度の勾配によるものですから、血糖が高い状態が続くと神経細胞は過剰な糖神経細胞の障害へと進むのです。

血糖を良好にコントロールしても神経障害を完全に防ぐ事は困難ですか、コントロールの不良は神経障害の進行と重症化にストレートに結び付きます。

鶴巻温泉治療院