表皮角質層は0.01~0、02㎜食品用ラップくらいの厚さですが、均一な一枚の層でできているわけではありません。
角質層の下の表皮細胞が死んで表面にもち上がり15~20層に重なっています。
その死んだ細胞の隙間はセラミドという脂質で繋がれ、10~20%の水分を含んでいます。
そして一番外側は皮脂腺から出た脂が汗等の水分と混じってオイルバリアとして皮脂膜を構成しています。
この構造が微生物やホコリ等の物質更には紫外線等から体の内部を守る働きをしているのです。
したがって皮脂膜が壊れると表皮角質層の水分も失われて角質層がボロボロに傷み、ホコリや微生物が侵入しやすくなります。
いわゆる肌荒れの状態ですが、酷くなれば痒みやひび割れを生じます。
皮脂の分泌は性ホルモンの影響を受けていて、男性は50代から、女性は40代から減っていき、高齢になると一層皮脂の分泌が少なくなる為「乾皮症」、「皮膚搔痒症」になりやすいのです。
そこを掻く等して刺激を与えると、更に湿疹状態にまでなって行きます。
最近では生活環境が乾燥しがちで、さらに清潔志向が高いので皮脂を取り過ぎてドライスキンを酷くする傾向にあります。
スキンケア=美容と考えられがちですが、実際は加齢にしたがってスキンケアが必要になるのです。
皮膚にとって高温の風呂に入って垢をゴシゴシと擦る事が一番ダメージが大きく、入浴し過ぎ、石鹸の使い過ぎも禁物です。入浴後や水を使った後は皮膚に湿り気のある内に尿素入りのクリーム等で水分の蒸発をガードしましょう。
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