普通基礎的運動能力とは、筋力、バランス、持久力(スタミナ)、柔軟性、全身協調性等を指します。
これらの各項目には個人差があって、若い人の場合では、筋力が勝れていても持久力に劣っていたり、筋力や持久力があっても全身協調性に欠ける、等という場合もあって、各能力が密接に関係しているわけではありません。
ところが、高齢者になると、それぞれの項目が強く関係するようになります。
例えば若い人では筋力があって遠く歩ける人でもゆっくり歩く人はいます。
つまり筋力と歩くスピードに関係はありません。
しかし、高齢者の場合、歩く速度は歩く能力そのものを表していて、筋力等色んな項目との関係が密接であるといえるのです。
特に筋力やバランス能力と歩行速度の相関は高く、また他の運動能力である握力や片足立ち、歩く速度、指タッピングとの相関関係も高いことが分かっています。
つまり全身運動である歩行は高齢者にとって全身を統合して使う機能であり、複雑な測定をしなくても、歩行の能力でその高齢者の体力がある程度判断できるのです。
たとえば10mほどをできるだけ遠く歩いて、中間の5mを歩くのにかかった時間を計ります。
上の線と下の線の間であれば年相応体力、上の線以上に時間がかかれば体力に難ありといえます。
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