不潔恐怖等の強迫的な観念や行為に振り回されるのが強迫性障害(OCD)です
。強迫行為は普通専門のセラピストの指導を受けながら精神療法しますが、カリフォルニア大学の強迫性障害の研究者シュウォーツ教授らは「自分でできる認知一生物学的行動療法」を開発しています。
この方法の基本は、強迫観念や衝動の正体を知り、OCDが引き起こす恐怖や不安をセルフコントロールする方法です。
四段階で
第一段階(ラべルを張り替える)。この方法はしっこくつきまとう強迫衝動や観念は、例えば手を洗いたいという衝動の場合、手が汚いと思っているのでは無く、手が汚いというOCDの症状であるとラベルを張り替える。
第二段階(原因を見直す)衝動の起こる原因は大脳の尾状核の異常であり、脳の生物化学作用によるものだと認識する。
第三段階(関心の焦点を移す)衝動の関心を別のものに移す。
OCDへの抵抗として目標として15分間の抵抗を試みる。
そして、その時間を延ばす。
第四段階(価値を見直す)。これはOCDの症状を「額面通り」に受け取らずに見かけに騙されない様にする。
その為に公平な観察者の目をもって、起こっている事を客観的に見る努力をする。
このような方法で、摂食障害や衝動買いやギャンブル癖、薬物中毒、更に人間関係や自己イメージヘの不安等にも応用できるとシュウォーツ教授は述べています。
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