自己催眠とは、自分で自分を催眠状態という特殊な意識状態に導いて、その催眠状態を利用してセルフコントロールを行う事です。
身体や心の悩みを克服する、あるいは新たな能力開発をしたいと思っても、「自分の能力はこれ位だ」という固定観念は、セルフコントロールの大きな障害になる事が多いのです。
でも人が催眠状態に入っている時は、リラックスしたり眠くなるといった様に意識の働きが弱まって、普通の意識状態のままだとなかなか受け入れられないプラス暗示も、自己催眠を利用する事で、凝り固まった意識を和らげて受け入れ易くなります。
自己催眠で使われる自己暗示にはプラスとマイナスがあり、誰でも普段意識しないで使っている事が多いのです。
「縁起を担ぐ」というのもプラス暗示の例で、ある色の服を身に着けていると仕事が上手く行くと信じていると能力が発揮できるというのは、暗示が上手く働いている例です。
マイナス暗示としては、「人前に出ると上がる」「能力が無い」等の思い込みがあります。自己催眠では、意識しないで使っているプラス暗示を意図的に積極的に活用し、また普段気付かずに使っているマイナス暗示を発見して、それをプラス暗示に切り替えて行く様に練習します。
まず心身共にリラックスした状態で、振り子暗示等で軽い催眠状態に入る練習から始め、自分がこうなりたいと思うことで可能性のありそうな事柄をプラス暗示として選んで、自己暗示を行うのです。
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