日本では近視の眼鏡をかけている子供が非常に多くなっています。
元々日本人を含めて東洋人は欧米人より視力は良いのですが、近年のライフスタイルの変化により、近視が増えてしまいました。
この近視の原因には軸性と屈折性があります。軸性は眼球の奥行き、つまり角膜から網膜までの距離が伸びた為に焦点が網膜より前に結ばれてしまう事でおこります。
屈折性は主に角膜や水晶体の屈折率が強過ぎる為に網膜より前に結ばれてしまいます。
近視の大部分はこの両者混合がほとんどです。真性の軸性異常の様な先天的な物を除けば、子供が近視になる場合、仮性近視や初期の近視ではほとんどが屈折性であるといえます。
この屈折性はスマホやTVゲーム等定点に集中する事による目の疲労で起こります。
その為水晶体を調節する毛様体筋は緊張を強いられ、ピント調節機能が元に戻らなくなってしまうのです。
また子供の近視のピークは学童期の4~6年生の頃です。丁度身体の最も成長の活発な時期と言えます。
身長体重だけで無く、臓器も大きくなりますので実は眼球も大きくなっているので、軸性が長くなり焦点距離が短くなります。
しかし正常な場合は角膜・水晶体にはそれを調節しようとする偏平化作用があって近視に成らないのですが、慢性的な目の疲労と重なるとこの偏平化が上手く行かずに近視が極端に進行してしまうのです。
ですから、このピークの時期を上手く乗り越えれば、その後の視力低下は少なくて済むのです。
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