高齢者は、身体機能が低下して病気になりやすくなります。
また、配偶者や友人との死別、子供の巣立ち、定年退職、家庭での役割の変化等人生で得た色々なものを徐々に失っていきます。
健康、経済的基盤、人間関係等が喪失する老年期は、この為に自らが無力化していく状態を感じやすいのです。
この状況が大きなストレスとなり、心の変化として現れることがあります。
不安や寂しさから、自慢話、昔話、愚痴等の話をしたがる、頑固になり自己中心的にもなる、被害者意識が強くなり、ひがみっぽくなる等。
この心の変化が身体にも影響し、めまい、頭痛、肩こり、不眠等の自律神経症状や、循環器系、消化器系、呼吸器系など非常に多様な症状が現れて心身症になる事があります。
高齢者は心の底にある死への不安から、体の状態に強い関心を持っているので、コミュニケーションをとる場合はその心理状況を踏まえて配慮する事が大切になります。
また高齢者の中には自分を大変低く評価し自信を無くしている人があり、「私の様な年寄りの話はつまらいない事ばかりで、聞いて貰っても対して役に立た無いだろう」と思い込む場合もあります。
話しをする時は、相づちを打ったり、話しを要約して返したり、相手の感情を正確に把握して、その感情を言葉で返す等、聴き手が関心と敬意を払って白分の話を聞いてくれていると感じれる事が出来れば、それが患者さんの生きる自信を持つ事に繋がります。
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