LCSが間欠性跛行を起こす作用機序

LCS(脊柱管狭窄症)が「間欠性跛行」を引き起こす仕組み
ここで少しおさらいをしましょう。
脊柱管狭窄症(LCS)とは、背骨の中を通っている神経の通り道(脊柱管)が狭くなる状態のことをいいます。
この病気の特徴としてよくあるのが、
立っていたり歩いたりすると 足がしびれる・痛む
症状が出たときに 前かがみになるとラクになる
少し休むとまた歩けるようになる
といった症状です。
■ 「間欠性跛行」とは?
脊柱管狭窄症でよく見られる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」とは、
歩いているうちに足がだるくなったり、しびれて歩けなくなるが、少し前かがみになって休むとまた歩けるようになる状態のことです。
■ なぜこのようなことが起こるのか?
歩く・立つときは、体が自然と「背中を少し反らす(背屈)」姿勢になります。
このとき、背骨の後ろ側にある黄色靭帯や骨の変形が神経の通り道を押しつぶすように狭くしてしまうのです。
→ その結果、神経が圧迫されて痛みやしびれが出るというわけです。
しかし、前かがみになると背骨の角度が変わり、
背中側の組織(黄色靭帯など)のたるみが引っ張られて、脊柱管のスペースが一時的に広がるため、
神経への圧迫が軽減されて症状がラクになるのです。
■ 図で見るとよくわかる
下図をご覧ください。
歩行や立位では、背面の構造が前方へ寄り、神経の通り道を後ろから圧迫する様子が描かれています。
これが「間欠性跛行」のメカニズムです。
歩行時の蹴りだし動作による原因

姿勢は体に大きな影響を与えこれらの原因が蹴りだし動作の際に体を反る形になり脊柱管狭窄を起こします。
座位や立位では脊柱が不良姿勢が脊柱管を狭めていても、まだ何とか症状が重く出ない程度の脊柱管のスペースを保持していても歩行時にそのスペースの確保が困難になり神経及び血管を圧迫します。
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