加齢による原因

「退行性変化=老化」だけで説明できるのでしょうか?
医学的には、腰部脊柱管狭窄症(LCS)の原因は**脊柱組織の退行性変性(老化)**とされてきました。
たしかに、加齢に伴って椎間板がすり減り、骨棘ができたり、黄色靭帯が厚くなったりする現象はX線画像でもよく見られます。
しかし──
本当に加齢だけがLCSの原因なのでしょうか?
■ 年齢では説明できない現実
現場で私たちが目にするのは、
働き盛りの40~50代でLCSを発症する方
80代でも生涯LCSの兆候が全く出ない方
という現実です。
これらを見れば、LCSの本質は**“年齢そのもの”ではなく、“姿勢と身体の使い方”**にあるのではないかと考えざるを得ません。
■ 真の原因は「腰椎の後湾(平背化)」
構造的LCSのある方には共通点があります:
腰椎の前弯が失われ、平背化している
椎体の後方に骨棘が形成されている
椎間板が狭くなっている
これらはすべて、腰椎の後湾(=背中が丸くなる姿勢)が続いた結果として現れやすい変化です。
この後湾状態が、加齢に見合わないスピードで退行性変性を加速させ、構造的LCSをつくり出していると考えています。
■ 姿勢とLCSの「見逃されがちな関係」
ヒトの骨盤は、本来「後傾位(うしろに倒れた状態)」で長く保つことができません。
そのため無意識に骨盤を「鉛直(垂直)に戻そう」とする力が働き、
結果として腰椎が平背化し、脊柱管にストレスが集中する状態になります。
これこそが、LCSを引き起こす“隠れた原因”であると、私たちは考えています。
■ なぜ黄色靭帯が肥厚するのか? そこから説明します
当院では、LCSの症状そのものだけでなく、
なぜ黄色靭帯が肥厚してしまったのか?
なぜ前かがみで症状が楽になり、体を起こすと悪化するのか?
なぜ“姿勢”が慢性圧迫と変性を招くのか?
という根本の原因とそのメカニズムを、施術計画の中で丁寧にご説明しています。
📌まとめ
「退行性変化=年齢」とは限らない
姿勢の崩れが“加齢を超える変性”を引き起こす
真の予防・改善には、姿勢から見直す視点が必要
お電話ありがとうございます、
鶴巻温泉治療院でございます。