足がしびれる原因

腰神経叢

▶ L1 腸骨下腹神経 腸骨鼠径神経
▶ L2 陰部大腿神経
▶ L2L3L4大腿神経
▶ L2L3L4 閉鎖神経
▶ L2L3 外側大腿皮神経

仙骨神経叢
 L4L5S1 上殿神経
 S1S2S3 下殿神経
■ S1S2S3 後大腿神経
 S2S3S4 陰部神経

これらの椎骨から出ている神経は吻合して下肢に降りてきています。つまり腰神経叢仙骨神経叢に圧迫や狭窄等あらゆる要素があった場合下肢に対してしびれや痛みが継続的に起こる事となります。

下肢にしびれが起きている器質的理由があるのに対して一般的な整骨院などでは、ただ臀部の押圧や梨状筋とは関係の無い疾患であるのにも関わらず梨状筋ほぐし等を行い、リラクなどでは疾患とは関係無く一時的な慰安もみほぐしの60分いくらの時間制です。

時間と何の関係も無い事は誰でも理解できるはずです。かえって長時間施術は弊害の方が多いのが事実です。

当院ではしびれがどの経緯できているかを説明して、しびれている足をもむよりも優先順位の高い順に治療していきます。

多くの足のしびれは腰の病変が腰神経叢仙骨神経叢に影響を及ぼし結果下肢にその痛みやしびれを出現させるのは間違いありません。次に考えられるのが骨盤底筋群と無い閉鎖筋の機能不全が間接的に関わっている可能性があります。

一般の方はよくあるL5神経支配領域がしびれていたとしてもデルマトームとか知りませんし、一般的にしびれ等が起こる年代は高齢者が多い為なおの事です。例えば「すねの痛みを取って欲しい」となります。

すねは組織的な病変は無くまったくの正常である状態、医学的には器質的な病変が無い状態となりますが「もう何年も痛くて仕方ない」「痛み止めを飲んでも効かない」「シップを貼っても効かない」と患者さんの声を聞きます。解剖学を知る者からすればその理由は当然であっても一般の方にはなぜか何年も治らないとなるのです。

  • 神経支配領域

イラスト横向き図脊椎のL5に問題が発生した場合イラスト表裏の手を広げた図の場所に痛みやしびれが起こります。
イラスト横向きの図で見たように脊髄はL1までで、そこからは神経枝が下りて馬尾神経と呼びます。

L5神経デルマトームの痛みを訴える方は比較的多くそれには理由があります。L5神経はすねの部分や親指の内側よりの場所になります。大腿の後外側部分になります。なので下腿外側や大腿外側の痛みはL5腰神経が関係している可能性が高くなります。

L5腰神経は腸腰靭帯を通っています。腸腰靭帯は前後の腸腰靭帯と上下の腸腰靭帯と垂直腸腰靭帯と呼ばれる5つの繊維からなっています。その前側にある靭帯との間をL5の腰神経が貫通しています。

L5腰神経は他の腰神経とは異なり腰神経叢になる前にLumbo-Sacral-tunnelを貫通する。腸腰靭帯に拘縮がある場合L5腰神経を刺激して症状を出す可能性があります。

仙腸関節障害の関連痛の疑いもあります。

画像上で椎間板ヘルニアと診断されてもヘルニアと同側では無い反対側側のしびれがある場合があります。その場合は多くは椎間孔狭窄のケースもあります。椎間孔を囲った椎間孔横断靭帯靭帯123456のいずれかが神経を挟みます。特に56がクロスしていた挟むとされています。本来はハンモックのようにクッション性が高く柔軟な組織で保護しています。もしこれが無かったら骨組織のむき出しで機械的な刺激を与えてしまいます。それを防ぐ為に椎間孔横断靭帯があるのです。

当院では椎間孔を拡大する手技や腰椎のカウターストレインをおこないます。

鶴巻温泉治療院