椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアと言えば腰部椎間板ヘルニアという位有名な疾患です。しかしそれ以外にも頚部椎間板ヘルニアなどもあります。ヒトの脊椎は24個の椎骨が並んで部位により頸椎、胸椎、腰椎との名称があります。

しかしヘルニアの発生する部位は均等では無く好発部位に集中しています。腰はL4/L5/間L5/S1間、首は5番以下です。ヘルニアは椎骨間にあるクッションの役割をしている椎間板が後方に押されて突出または中心にある髄核が移動して神経根を圧迫して痛みやしびれの症状を起こす事をいいます。

腰痛の平坦化

こちらは黄色の部分がヘルニアになり赤い線が背中の体表部分ですが前弯が無くなり胸腰移行部まで平坦化しています。本来ならS字の形で重力荷重を受け止める体の構造がまったく失われています。

こちらは第3腰椎を横から映したものです。左がお腹側前右が背中側後ろ背中側の方が前ほど厚みが無い事が分かります。当然これが縦に並びますので腰椎は前弯を形成します。

こちらの画像の方がより分かりやすく上の画像を見ると表皮が背中から腰にかけてまっ平になっているがわかりますでしょうか、本来は背中から腰にかけての胸腰移行部には後湾から前弯に移行する切替の反りがありこれらが腰にかけての圧力を特定の部位だけにかかる事を自然に防いでいます。

ヒトの骨をひとつひとつみれば腰痛は腹側側の厚みがあり背側側は少し厚みが無く本来正常なのであれば理想的な姿勢を形成するようになっています。

プライマリーアーチとして基本姿勢が正常なのですが多くのヒトは体の姿勢に無関心ばかりか骨格を変形させるまでいじめます。

前屈回旋動作は椎間板に対する圧力は関節突起を支点として更に圧力を高めます。当院では基本姿勢に復元させる事で椎間板の負荷が減ります。

本来均等に重力荷重がかかっていなければならないのが歪んだ結果ある特定の椎骨間に異常な圧力がかかってしまったのが原因です。このロジカルな原因を根本的に解決していないのが、今の正規医療と代替医療です。

現在の整形外科では保存的療法といって痛み止めとシップを行います。これは手術をする前段階ととらえるのではなく、現状手術をしても改善がみられない為なので保存的療法といった医学的名称でただ放置しているだけです。

代替医療も同罪です。原因は椎間板に圧力がかかっているのが知りながら腰を押したりもんだり、ハリや灸で一時的な筋緊張をとりあたかも改善したような一時的な症状の寛解ばかりを求めています。当院では一時的な症状の変化では無く根本的な改善を行います。

悪化して手術をしても手術後再び病院に戻ってくるのは70%といわれています。

これは戻って来た数字なので、おそらく同じ病院に行く人ばかりでは無く見切りをつけて他の病院に行った人は統計に含まれていませんのでおそらく80%を超えてしまうのでは無いでしょうか?

海外では椎間板ヘルニアの手術は日本ほど行われません。97%は不適応症ともいわれています。

鶴巻温泉治療院