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究極の禿治療は

2021.06.15 | Category: 遺伝子

頭部脱毛症は世の多くの男性の悩みとなっていて、市販の育毛剤や発毛剤は常に売り上げの上位です。

しかし発毛促進の効果が高いといわれる最新の薬剤でも、誰にでも効果がある分けではなく、毛嚢や毛根に活力を与え頭皮の血行を良くするといった表面的な事をどれだけ努力しようと、やがては遺伝子の設計図に従って髪の毛は抜け落ちていきます。

巨大な市場が見込める禿治療法をゲノムベンチャーや創薬会社が見逃す筈がなく、禿遺伝子の研究は先進各国で行われてきました。

’99年にはドイツの皮膚研究者たちが、マウス実験で2種類の脱毛素因遺伝子を発見し脱毛のメカニズムを解明したと発表しました。一般に哺乳類の毛嚢は一定の活動期間の後休止期に入りますが、この休止ゲノム情報を伝えるのが脱毛素因遺伝子です。

この遺伝子はあるレセプターと結びつくとそれぞれ「BDNF」「ニュートロフィン4」という毛嚢を収縮して脱毛させる化学物質を作るスイッチを押します。

既にこの種のレセプターの働きを抑える薬は脳神経細胞脱落痴呆症の治療薬として実用化されているので、脱毛を抑えるゲノム薬としての発売も間もないかもしれません。

またアメリカや北欧では、既に脱毛してしまった場合でも、遺伝子操作で毛嚢を新生させるポリペプチド鎖系タンパク質を創り出すことで、発毛させる動物実験に成功したということです。

いずれ禿で悩む人がぐんと少なくなる時代がくるのでしょうか。


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