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身体表現性障害と頭痛

2020.07.05 | Category: メンタル

日常的にも大変多い頭痛は、これまで筋収縮性頭痛、緊張性頭痛、心因性頭痛等に分類されていました。

l988年に名称が統一され、これらをまとめて緊張型頭痛と呼ぶ様になり、それ以外の片頭痛、群発頭痛と共に機能性頭痛に分類されてます。

さて、この緊張性頭痛はよく肩こりを伴い、後頭筋や頸筋群に圧痛やしこりがあります。

頭蓋を取り巻く筋肉の持続的収縮があり、筋肉の虚血によりブラジキニン、乳酸、サブスタンスP等の発痛物質が関与しています。

当然ながら来院する患者さんにもこの緊張性頭痛の方がかなりいます。この緊張性頭痛の発痛要因としてストレスが関連する事は古くから指摘されています。

この頭痛要因として不安障害、気分障害が挙げられます。この中でも身体表現性障害が最も多いという専門もいます。

この身体表現性障害とは心理的あるいは社会的な悩みや葛藤を隠し、そこから他人の目をそらす為に、頭痛という身体症状を表現するのです。

つまりメンタルな問題を表面化したくない思いがあり、一種の心理的防御反応と考えられています。

性格的には内向的で緊張しやすい人がなりやすく、不安感やイライラ感を随伴しやすい傾向があります。

森田療法

2020.07.04 | Category: メンタル

日本の心理療法やカウンセリングの主流は西洋からもたらされたものですが、日本独自の心理療法としては森田療法があります。

精神科医森田桂篤(1874~1938) が創案したもので、独自の人間観に裏付けられた神経症の治療法です。

森田によると神経質者は心身の状態を自己のコントロール下に置き、理想の状態で居たいという欲求が強い自己中心的過敏性、他人から認めてもらいたがり、現実に直面する事を避けるというヒポコンデリーの傾向があるとしています。

ですから、治療は健康な欲求を図り、自分に起きている心理的事実をあるがままに受け入れる心的態度を作る事が求められます。

具体的な治療法は「日記指導」が重視され、治療者との面接や自助グループ活動を通して日常生活の中で本当の欲望を達成できるような態度を目指していきます。

元々神経症の治療として始まった森田療法ですが、最近ではうつ等の他の疾患等にも適用されてきました。

この理論は、さらにガン患者の「生きがい療法」などにも理論的根拠を与えたり、内観療法と結び付いたCL(建設的生き方一Constructive Living)へと発展する等様々な方面に影響を与えています。

森田療法の根底には仏教的な自我の捉え方があり、それほ日本の文化が培ってきた内面の問題を解決する考え方に馴染みやすい物でもある様です。

最近では国際的にも臨床的な有効性が認められ、特に中国ではこの森田療法が広まってます。

拒食症(神経性食欲不振症)への誤解

2020.07.03 | Category: メンタル

世間一般にこの病気は、女性が実際にはそれほど太って無いにも関わらず、太り過ぎを気にしてダイエットを始める事が原因だと思われている様です。

患者の平均年令は18~19才が多く、「思春期やせ症」ともいわれ、近年大都会を中心に急増しています。

確かに肥満を恐れて摂食足させる事をしている内に陥る事がありますが、成熟拒否や「性」を拒否する心理を背景とする物もある様です。

しかし本当の原因はまだ解明されておらず、治療法・栄養法・看護法も調査研究の段階で、1981年厚生労働省が難病に指定しました。

アメリカでは800万人の患者がいて内700万人が女性で、深刻なケースの6%が命を落とすという事です。

ポップス歌手のヘレン・カーペンターがこの摂食障害で亡くなった事をご記憶の方も多いでしょう。

イギリスの摂食障害協会は「表面上、この障害は食べ物に閲するものに見えるけれども、根本的には深い心理的及び感情的な混乱がこの様な形をとって外に表われたもの」と言います。

患者は食欲を失ったのでは無く、自分に食欲を満足させる事を許す能力を失った事です。

拒食症は単に痩せたいとかほっそり美しくなりたいと脅迫観念めいた願望から起こるのでは無く、現実と何とか折り合って精神的な生き残りを図ろうとする必死の努力なのです。

ストレスと消化器

2020.07.02 | Category: メンタル,消化器

ストレスと消化器と言えば、セリエのストレス学説を思い浮かべる方が多いと思います。

ストレスが加わると下垂体前葉からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が放出され副腎皮質からコルヂゾールが分泌されます。

このコルチゾールの多様な作用の中に消化器機能の調節があります。

この内胃酸の分泌亢進作用により、胃・十ニ指腸潰瘍の発症の要因になるわけです。

またストレスによる自律神経の乱れが消化器に悪いのは、副交感神経系の過剰な刺敵で胃酸の分泌は亢進し粘液分泌は減少します。

また交感神経系の刺激により血管が収縮して粘膜血流が低下し粘膜の再生能が低下します。

正に、自律神経系の両者が拮抗しながら精妙なバランスを取る事によって胃は調節されているのです。

また過敏牲・大腸症候群はストレスにより、腸管機能を調節する自律神経の失調状態等で起こります。

不安や緊張や抑圧うつ等により腸管の輸送能や腸管内庄の変化を引き起こし、それによって下痢や便秘、腹痛が起きます。

胆道ディスキネジーは、食後(とくに高脂肪食)に右季肋部痛や背部痛等が現われますが、胆のうの収縮能の異常や胆道内圧の異常等の機能的疾患ですが、うつ状態で増悪する事から心理的要因の関与があると言われています。

糖尿病はメンタル障害か

2020.07.01 | Category: メンタル,生活習慣病

糖尿病はまさに国氏病といわれるほどで成人人口の約10%が罹患していると言われています。

第一の原因は高カロリー食と運動不足ですが、メンタルストレスも重要な要因の一つなのです。

糖尿病は生活習慣病ですので初期治療として教育入院をしますが、たいした症状もないので約四分の一の患者が途中で離脱するそうです。

血糖コントロールの為の自己管理行動をアドヒランスといいますが、それができない人にはメンタルな疾患を併発している事が多 いそうです。

不安障害、うつ病、摂食障害、アルコール依存症、人格障害、心因性嘔吐、慢性疼痛、生き甲斐喪失、仕事中毒など心身医学的な治療の対象者なのです。

なかでも、うつ病は糖尿病にしばしば併発ずるといわれますが、うつ病になると副腎皮質剤激ホルモンの過剰分泌により、高コルチゾール血症になり、それがインスリン抵抗性の増大をもたらして、高血糖を招く事がよく起こります。

更に、感情の起伏により、食事、飲酒も不規則になり血糖コントコールを乱し、また引きこもりによる運動不足でも高血糖を招きます,

この様な糖尿病患者さんに対して、安易に叱ったりする事は当然マイナスになりますので、メンタルなケアを常に意識する事が大変重要です。

正に、糖尿病は飽食とストレス社会が反映した現代病なのです。

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