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環境ホルモンと不妊

2021.06.19 | Category: 男と女

不妊は女性の病気と言われていましたが、現在では原因不明が30%、男性と女性が半々の割合と言われています。

不妊医療では男女両方の診断が必要で、男性は精子の量、数、動き等をみる精液検査、女性で月経周期に沿って卵胞の発育や排卵の時期、子宮内股の厚さ、ホルモン値、自己免疫疾患の有無、クラミジア等の感染症、卵管が詰まっていないか等の検査をし、不妊医療が行われます。

また、不妊に繋がる生殖器の異常を起こす原因として、環境ホルモンが問題になっています。

環境ホルモンはエストロゲン様の働きをすると言われています。

胎児期にこのホルモンの影響を受けると、男性では精巣にある男性ホルモンの分泌をするランディヒ細胞の働きが抑えられて精巣に影響し、停留精巣、精巣がん、尿道下裂といった生殖器官の異常を起こします。

また、精子が出来る各段階で精子に栄養を与えるセルトリ細胞があるのですが、環境ホルモンの為にその細胞増殖が抑えられ精子無力症、乏精子症といった精子の数や奇形が起きるのです。

また、女性で大変多くなっている子宮内膜症は、ダイオキシンが影響しているのでは無いか?とも言われています。

子宮の内側を被っている粘膜を子宮内膜と言い、その粘膜は月一回月経として排出されますが、その時の逆流した血液が体内に吸収されなくなり卵巣、卵管、子宮の外側等に溜まって炎症や癒着を起こし激しい生理痛を起こします。

更にこの粘膜が、子宮以外の卵巣や腸まで広がる為に、不妊症、卵巣のう腫や、骨盤内癒着といった問題などが報告されているのです。

男性の脱毛

2021.06.19 | Category: 男と女

男性ホルモンが身体にみなぎって精力のある男性はいわゆるハゲになりやすいという俗説があります。

しかし、毛髪での男性ホルモンの役割は原則として発育を促進する働きがあるし、思春期になると髭や陰毛が生えて来るのも男性ホルモンの作用です。

この男性ホルモンは毛細血管によって毛乳頭細胞に運ばれ、酵素の働きで活性型男性ホルモンになります。

そこで細胞の核内の受容体に結びつき、DNAへ信号を送るようになると毛髪増殖因子が作られて毛髪が成長するのです。

ですから、男性ホルモンが過剰であるとハゲになるというのは間違っているのです。

活性型男性ホルモンが受容体と結び付いた時、高齢になるとなぜか毛髪の増殖因子の結合が疎外されると言う逆の現象が出て来る事が明かになったのです。

その為に、2年~7年の毛周期が短くなり。更に軟毛現象が起きて脱毛が起てしまうのです。

ですから男性ホルモンの量の問題ではなく、男性ホルモンに対する毛乳頭細胞の感受性の違いが脱毛を起こしていたのです。

この感受性の違いにより特徴的な男性型脱毛のタイプが現れるのです。

最近は芽細胞増殖因子(FGF)上皮成長因子(EGF)と言った成長因子の蛋白質因子で細胞の成長や増殖、血管新生、胚に働きかける等として化粧品の範疇から超えた医薬品的な商品が次々と出てきています。

この遺伝子を活発にする物質を植物のエキス等から見つけれていますが遺伝子研究の分野となっています。

ですので男性ホルモン自体が禿げや薄毛の原因では無いのです。

体脂肪の役割

2021.06.19 | Category: 男と女

脂肪は身体にとって重要なエネルギー源で、内臓を支え皮下で身体全体を覆って断熱材やショック吸収材の役目も果たしています。

脂肪がないと身体は活動出来ず、決して切らさない様に少しでも余った脂肪は体内に蓄えようとします。

余剰脂肪の付き方は性ホルモンの影響で、男性は下腹部・ウエスト全体・背中の順に脂肪が付き、女性はウエスト全体・下腹部・太腿・尻の順で付いて行きます。

体脂肪の蓄積に大きく関与する性ホルモン、男性ホルモンは蛋白質の同化を促し筋肉を付け脂肪を分解してエネルギーに変える働きがあるのに対し、女性ホルモンは脂肪を同化してエネルギーとして蓄えようとします。

また体脂肪には男性ホルモンを女性ホルモンのエストロゲンに変換する働きがあり、脂肪細胞が多いほど沢山産生されます。

個々の細胞で変換されるエストロゲンは微かですが、まとまれば女性では本来のエストロゲンの働きの助けになります。

女性の月経を正常に維持する為の体脂肪は17~22%程度ですが、ダイエットや激しい運動をして体脂肪が17%以下になると、女性ホルモンのトータル量が不足して月経不順や無月経になる事があります。

逆に体脂肪が25%以上あってふっくらした女性は、更年期になって卵巣からのエストロゲンが少なくなっても、痩せた女性より骨粗夥症等の症状が軽く済みます。

女性に多い自己免疫疾患

2021.06.19 | Category: 男と女

難病に指定される事の多い自己免疫疾患は、クローン病等の例外はありますが圧倒的に女性に多い疾患です。

免疫細胞のT細胞カ榊経系を異物だとみなせば多発性硬化症や重症筋無力症に、皮膚や臓器を異物とみなせば全身性エリテマトーデスや強皮症、関節に対しては慢性関節リウマチとなります。

これらの自己免疫疾患は思春期以降に発症したり、妊娠によって症状が軽快したり重くなったりする所から、ホルモンとの関係が大きいと言う事が分かっています。

しかしイコール、エストロゲンの影響と言う事では無さそうです。

マウスの実験では男性ホルモンのテストステロンが1型糖尿病(インスリン分泌細胞への自己免疫疾患)を予防する事や症状を抑える事が分かっていて、このテストステロンが自己免疫疾患を抑えているのではないかと考えられるのです。

また、別の理由として染色体に問題があるのだと言う説があります。女性はX染色体を2本持ちますが、発生の過程ではそのどちらかが不活化されます。

そうでないと、合成される蛋白質が2倍になってしまうからです。

T細胞もどちらかのX染色体で作られれば良く、余計なX染色体で作られたT細胞は排除されなければなりません。

多分それらは胸腺で分別される筈です。しかしそれが何かの不都合で体に出てしまった為に、自分の組織に対して攻撃をし始めるという訳です。

いずれにしても抗原を処理する制御遺伝子に狂いが生じている事は間違いないようで、その解明が待たれます。

女性に多いアルツハイマー病

2021.06.19 | Category: 男と女

アルツハイマー病は痴呆を引き起こす脳の変性疾患ですが、その危険因子には年齢・性別・遺伝的素因があり、それらが環境因子と複雑に絡んできます。

高齢になるに連れ発症率も高くなり、アメリカの統計ですが65歳では4~6%、75歳では15~20%、85歳では30~45%にもなります。

家族性アルツハイマー病では女性は同年齢の男性よりも高いリスクを持ち、しかも早く発症します。

第19染色体にあるアポリポ蛋白質E(アポE)遺伝子にはアポE2、アポE3・アポE4という3種の型があって、アルツハイマー病の平均発病時期はいくつアポE4のコピーを持っているかに関係しています。

アポE4遺伝子を2つ持っている人は1つも持って居ない人に比べて20年も早く発症すると言います。

ところが最近の研究によると、このアポE4遺伝子を受け継いだ場合の効果は男女によって異なり、男性では2つのアポE4遺伝子を持つとアルツハイマー病になるリスクが一番高く、1つだけでは持っても持た無くてもリスクは少なくなります。

しかし女性では1つ持つだけでも2つ待ったのと同様な早期発症の結果になるのです。

まだアポE4遺伝子と性別がどの様に関係するか明らかになっていませんが、解明されれば発症を遅らせる事も可能になるでしょう。

また、エストロゲン補充療法を受けていた人達はアルツハイマー病の発病リスクがかなり減少していることが報告されており、持続性は無いものの一定の効果が確認されています。

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