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ウイルスは細胞の扉を開<

2020.03.29 | Category: 感染症

人間の身体の諸器官も病原性微生物にとって見れば、定住しやすい所とそうで無い所が有ります。強酸性の胃袋には、唯一の生き物であるヘリコバクタ-・ピロリ菌が住んでいて、胃潰瘍の主因として知られる様になりました。インフルエンザウイルスは、鼻、気管支、肺等に定住します。水疱瘡・帯状庖疹ウイルスは、子・供の頃に皮膚に症状を出した後に、数十年の間神経線維に潜伏して、免疫系が弱って来ると神経にそって帯状の庖疹として蘇ります。ウイルスの場合、一つひとつの症状は、そのウイルスの好きな環境で大増殖する事からその器官の細胞カ破壊され、器官全体の機能が低下する事によって起こるのです。ウイルスがなぜ特定の器官に増殖場所を求めるかは、細胞のレセプター(受容体)との相性であると言われています。つまり、ウイルスの遺伝子を包むキャプシドと言う蛋白質やエンベロープと呼ばれる糖質が、細胞壁の外側に点在しているレセプターに働きかけ、特定の細胞のレセプターと反応して細胞内に侵入する事が出来るからです。勿論例外もあり、野口英世で知られている黄熱病ウイルスは、多くの器官の細胞と親和性をもっていますので全身症状を呈します。所で恐い話ですが、最近の日本でも突然変異をおこしたインフルエンザウイルスが脳や肝臓の細胞に侵入する事に成功した例も出てきています。

肺癌で爪の変化

2020.03.28 | Category: がん

癌の死亡原因第1位は肺癌です。肺癌には原発性と転移性の癌がありますが、これから問題になるのは大気汚染や塵埃、喫煙が原因の原発性の肺癌です。肺癌は早期発見が大切なのですが、レントゲン検査をしても心臓の陰になって原発巣の発見が遅れたりします。その早期の異常を爪の変化で発見出来るのです。虎ノ門病院呼吸器科の本間日臣博士の調査結果によると原発性肺癌の60%の患者に太鼓バチ指がみられ、特に早期で肺癌の症状が見受けられない時にでも出現するというのです。太鼓バチ指はヒポクラテス指とも呼ばれ、紀元前400年前のギリシャの名医ヒポクラテスは、肋膜及び肺の炎症が化膿に移行する時は手の爪は曲がり、指の先端分厚くなると指摘しているのです。指を側面から見ると正常な爪は、爪甲と後廓部の間の角度が160度になっていますが、この角度が180度以上になると太鼓バチ指になるのです。太鼓バチ指は爪甲と骨との間の組織に液体が溜まり分厚くなり、それが長く続くと線雑組織が増加してくるのです。喫煙をしている人はいつも指先をチェックする事で早期に肺癌を見つける参考にして下さい。

アドレナリンは先祖返りしたホルモン

2020.03.27 | Category: 内分泌

アドレナリンは神経伝達物質として脳全体に分泌されています。このアドレナリンは驚いたり恐怖を感じる時に多く分泌されます。ドーパミンやノルアドレナリンの様に覚醒作用があり、エネルギーを最大限発揮出来る精神的高揚窓を与えます。しかし、脳内での働きは言わば片手間の仕事であり、アドレナリンと言えば、副腎髄質から分泌されるホルモンとして良く知られています。この副腎髄質は、実は内臓神経節(腹腔神経節)と同じ内臓の働きの調節をする交感神経節であったものが、無髄神経部分の神経線維が発達せずに、細胞だけのホルモン分泌細胞へ先祖返りしたものなのです。精神の高揚より実質的な役割の方が重要なのです。ですから、神経伝達物質というより、一般のホルモンと同じように血液中に分泌されます。このアドレナリンは血液中のブドウ糖量を増加させ、全身の活動を活発にさせる準備の為に作動します。興奮して、身体に元気をみなぎらせる為に働くのですが、その様な状況は身体に強いストレスが加わっているともいえます。その様な持続的なストレスが続くとアドレナリンの分泌過剰になり、ブドウ糖量が血液中に増加して糖尿病を招く危険性もあるのです。糖尿病の方は興奮しない事が大切です。

脳の免疫ミクログリア

2020.03.23 | Category: 免疫

血液は脳の中に入って行く事は出来ませんから、当然体の免疫をつかさどる白血球も脳の中に入っていけません。この為脳には免疫機能は無いと考えられてきました。所がが脳には特有の免疫システムがあって、担当しているのがグリア細胞の一つのミクログリアである事が分かって来たのです。普段ミクログリアは多くの突起を回りの神経細胞にまとわり付かせて異常を監視しています。神経細胞に異変が起こると守りに入りますが、その様子はマクロファージとよく似ています。つまりミクログリアもサイトカインを分泌したり腫瘍細胞を殺します。また成長因子を産生して、傷んだ神経細胞の修復をしますし、プロテアーゼや活性酸素をも産生して細菌を破壊します。しかも白血球等の免疫が悪さをして自己免疫疾患を引き起こす様に、ミクログリアも時として正常な神経細胞を殺してしまう事もあるのです。健康な人ではその様なマイナスの働きを制御しているのですが、制御が効かなくなると異常に活性化して様々な病気をもたらす訳です。アルツハイマー型痴呆症、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側素硬化症等はこうしたミクログリアの異常な活性が大きく関係しているのでは無いかと疑われています。脳にも自己免疫疾患があるのかもしれません。

汗の話

2020.03.22 | Category: 皮膚

夏、外気温が上がって体表の温度も上がると、発汗量が急に増して汗の性質が変わってきます。寒い頃に運動して一時的に発汗した時と比べて、汗の塩分濃度が薄くなるのです。汗腺の分泌管で作られた汗の原液に含まれる食塩は、導管でかなり再吸収され、外に出る汗は原液よりかなり塩分濃度が薄くなっていますが、発汗量が多くなればなる程再吸収出来ない食塩量が増える為に、身体から失われる塩分量も多くなってしまいます。だから急に暑くなった頃は、体液中の電解質のバランスが崩れ、体調も崩しやすいのですが、夏の暑さに慣れる頃になると導管の食塩再吸収の機能が高まって、汗が多い割には食塩濃度は低く、急激に塩分が失われない様になるのです。所で、汗腺を顕微鏡で観察すると汗の噴き出しが終わる度に、出た汗が少し引き込まれるのが認められます。汗腺の分泌管か導管の管腔が汗の排出直後に少し広がる様で、その時汗を引き込んでいる様です。温泉療法で、1日の内に何回も温泉に入ったり出たりするのを繰り返すのが効果的とされるのは、この療法で汗が引いた時に温泉成分が汗腺に吸い込まれ、導管から体内に吸収される為かも知れません。

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