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交流分析

2021.06.19 | Category: メンタル

カウンセリングにも色々な理論がありますがその一つが交流分析(T A : Transactional Analysis)と呼ばれる方法です。

TAは精神分析の口語版とか普及版等と言われ、カウンセリングだけで無く、教育や産業の場で広く応用されている理論体系です。

基本的にTAは今、こここそが大切で、過去や他人は変えられ無い、変えられるのは自分なのだと言う事を原則にします。

人の欲求として、まず心の栄養とか承認されたいと言う欲求(ストローク)を持ち、他人とのストローク交換を求める物であるとします。

その他人とのストローク交換が交流であり、そのパターンの分析やゲーム(対人関係の中で繰り返される悪い癖)の分析、等を通して自立性を得る事を目標にしていきます。

その分析に先立って、自我の状態を目に見えやすくグラフ化したものがエゴグラムと呼ばれるものです。

基本的に“私”には
親(P=Parent)厳格な親の心
優しい親の心
大人(A=Adult)理性的な心
子供(C=Child)わがままな心
天真爛漫心

の自我状態があって、これを自分でチェックし、グラフ化する事で自己のパターンに気付き、より良い自分へと変容して行く力とします。

この交流パターン分析、ゲーム分析等は先生と患者さんとの具体的な場面で効果的に応用出来るでしょう。多くの入門書や書籍が出ているので参考にしてください。

森田療法

2021.06.19 | Category: メンタル

森田正馬(まさたけ)の森田療法は、19世紀から20世紀に日本の社会が激しく変化して、日本の伝統的価値観が大きく揺らいだ「不安の時代」の中から生まれています。

森田自身も20歳の時に不安発作を体験し、それから24歳で帝大医学部に入学するのですが、ずっと神経衰弱に悩まされていて、それを独自の方法で克服していきました。

そうした自己の問題もあり精神医学の道を歩み始めて、1919年に出版して森田療法が完成したのです。

不安や対人恐怖や強迫観念等の神経質症状に対する森田療法は独創性があり、本人は否定していますがその独創性の根底には老荘思想や仏教や東洋的な死生観があると指摘されています。

現代も「不安の時代」と言え、今でも世界的に広く注目されている療法です。簡単に言えば、自己を拠り所にして、有るがままの自分を認める為の技法と言えます。

森田自身が言っている様に「我々の身体および精神の活動は自然の現象である。人為によって左右する事は出来ない」だからこそ自然に逆らわない、有るがままの生き方を自己を拠り所にして受け入れる事が必要だとしています。

不安や恐怖から逃げようとするので無く、それとしっかり対峙する事を勧めています。

不安や恐怖心は丁度人の影の様に逃げれば逃げるほど追っかけてくる。立ち止まってじっと影を見続ける事で、次第に「煩悶期」から「煩悶解脱期」そして回復して行く「退屈期」に移行するとしています。

厳密な森田療法は入院療法ですが、現在は外来で森田療法を行ったり、カウンセリグのやり方にとり入れられたりしています。

病者役割と患者役割

2021.06.19 | Category: メンタル

人は社会的なシチュエーションによって様々な役割を果たしていますが、病気と言うのも一つの役割を持たせる事になります。

アメリカの社会学者のパーソンズによると、人が病気になると病者になり“病者役割”の行動パターンが出来ると言います。

まず病者は健康な人が果たしている社会的役割を免除されます。仕事や家事等が出来ない=しなくて良い事になる訳です。

ここからある種の依存が生まれる事になりますが、人によってはその依存状態になる事を拒否したり、反対に居心地良く感じる為に健康になりたく無いという感情が生まれる事もあります。

しかし基本的に病者は病気を治して健康になる努力をする事を回りから求められます。

その為には受診しなけなければなりませんが、医療を受けるという行為の中で、病者は患者になり、今度は患者役割を果たす様になるのです。

つまり病者イコール患者でなく、病者が医療の中で先生と向き合った時に患者役割の行動となる訳です。その時先生一患者の関係は、能動一受動、指導一協力、相互参加、サービス提供者一消費者等の様々なパターンをとります。

整体院に来る患者さんは。どの様な病者役割の患者さんなのか、患者として施術者との関係をどんなパターンで望んでいるのか、両者の役割の捉え方にズレを無くす事も患者さんの心のケアにとって大切になります。

非専門の危険性

2021.06.19 | Category: メンタル

心の悩みを一人で抱えきれなくて誰かに相談する時にいくつか選択肢がありますが、選ぶには注意が必要です。病院以外にも心理カウンセラーによる「心の相談室」と言った物から伝統的な寺院や教会、果ては新興宗教所やオカルトじみた講習会まであります。

最近の日本ではカウンセリングが一つのブームになっていて、アメリカの心理産業の市場の一部になっています。

確かに心の相談室や新興宗教でも、精神分裂病等の精神病は全く治せないものの、神経症等の治り方にはある程度の実績があったと精神医学会で報告がありました。

では神経症なら心理カウンセラーに、精神病なら精神科医に任せると言った振り分けが出来るのかと言えば、これは難しい問題で、一人の患者が神経症か精神病かと言う事を見分けるには、顕著な例を除いて精神科医でもある程度の時間の経過が必要です。

また症状が軽いから神経症、重いから精神病と言う単純な物ではありません。

心理カウンセラーが最初から心理的な問題だとみなして、心の悩みを持つ人に心理療法を延々と継続するのは、危険な事態になる恐れがあります。

心の悩みは必ずしも心理上の理由で起きるとは限らず、隠された精神病で投薬が効果的な症例の場合、時期を逃して症状を重くさせたり必要以上に長引かせたりする事があるからです。

また身体の他の病気からも精神症状は起きるので、総合的な医学知識と診断力が必要です。

転移と逆転移

2021.06.19 | Category: メンタル

転移と逆転移は簡単に言えば精神分析や心理療法のカウンセリングの中で起こる患者さんと先生との間に相互無意識に生まれる投影という現象です。

例えば、先生に対し患者さんが父親や母親に対する思いを転移したり、先生が異性である場合には、先生に対して恋愛性の転移が生じたりします。

逆に、先生自身の患者さんへの転移も同じ様に起こる事があり、それを逆転移と呼んでいます。その場合、患者さんに対して愛憎の感情か湧き起こり、それに振り回されてしまう事も起こります。

この転移と逆転移は精神分析では先生と患者さんとの関わりの中で、その心の問題に触れる事によって起こり、その転移をどれだけ分析出来るかが改善の成否であると言われています。

また心理療法特にユング派では、転移や逆転移は必ずしも起こる必要は無いと考えられています。

最も必要なのはラポールであるとしています。このラポールとは情緒的な疎通性、平たく言えば共感や信頼性です。

このラポール(情緒的疎通性)が生まれ無いとしたら、両者が共有する象徴が無いとか、一方かあるいは双方が疑いを持ったり、先生側の想像力が無い為だとしています。

その時に転移や逆転移が生じるとしています。我々の仕事上でも先生に対して患者さんの中で無意識に何かを投影するケースかあり、先生の役割としてそれを客観的にかつ理性的に対応する事が重要な訳です。

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