LCSの3分類

脊柱管狭窄症のタイプと予後の違い
脊柱管狭窄症(LCS)は、どの神経が圧迫されているかによって、大きく3つのタイプに分かれます。
この分類によって、症状の出方や改善までの期間・方法が変わるため、非常に重要なポイントです。
■ 【神経根型】
図の中央にあるタイプです。
背骨の左右にある「椎間孔(ついかんこう)」という出口で、神経の根元(神経根)が圧迫されるタイプです。
主な症状:お尻や足の痛み・しびれ(片側が多い)
徒手療法や運動療法などの保存的アプローチが効果的なケースが多いです。
■ 【馬尾型(ばびがた)】
左側の図です。
脊髄はL1(腰椎1番)で終わり、そこから「馬尾神経(ばびしんけい)」という束状の神経が下へ向かって伸びています。
この馬尾神経そのものが、椎間板の突出や黄色靭帯の肥厚によって後方から強く圧迫されるタイプです。
主な症状:両足のしびれ、脱力、排尿障害など
骨格そのものが神経を圧迫しているため、手術が必要になるケースが多いです。保存療法は時間を要します。
■ 【混合型】
右側の図にある通り、神経根型と馬尾型が同時に発症しているタイプです。
主な症状:痛み・しびれ・歩行困難・排尿障害など、複数の症状が複雑に出る
状態がより重症化しやすく、慎重な判断と治療方針が必要です。
📌 予後についてのポイント
神経根型:比較的軽度で改善しやすい
馬尾型:重度、保存療法は長期化しやすく手術を要することも
混合型:慎重な経過観察と個別の対応が必要
当院の考え方
LCSの予後は「年齢」ではなく、「どの神経が、どの程度の圧力で、どの時間圧迫されているか」が鍵です。
当院では、どのタイプに該当するかを評価した上で、必要に応じて医療機関とも連携しながら、段階的な施術計画を提案しています。
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鶴巻温泉治療院でございます。